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放射線と除染_2 [医学~臨床]

東日本の震災への派遣のリストに挙がったのをきっかけに
放射線と除染について、勉強し始めました。
http://mainichi-benkyou.blog.so-net.ne.jp/2011-03-18

放射性核種より放出された放射線を浴びることを外部被曝といい、
核種は体に全く付着していません。
一方、核種が体外・体内に付着する状態を、放射“能”汚染とよび、
放射性核種が体表面に付着する体表面汚染、
放射性核種を体内への取り込んだ状態の内部被曝があります。

汚染がおこると、そこがあらたな放射線放出源になります。
除染が必要になるのは、この放射能汚染が起こった時です。
(原発のニュースでスクリーニングを行っている中では
少なくとも核種が付着した汚染は起こっていないようです。)

今、福島原発周辺にある危険性は
いつもに比べ高濃度の放射線をあびる危険性ですが、
放射能汚染の事実はないといえるのでしょう。

テレビなどのメディアで放送されているのは
放射線を過度にあびないように遮蔽する方法が主です。
(放射線防護の3原則は、時間(time)・遮蔽(shield)・距離(distance)だそうです)

屋内待避もその一つですし、
外出時に肌を露出させないというのもそうでしょう。

その他にもメディアで放送されている方法には
着ていた服を脱いで、シャワーをあびて、シャンプーをして、、などがあり、
これらは体外汚染が起こった時の対応と考えられます。

現時点では汚染はないものの、爆発や水蒸気が上がる状態から
汚染が起こりうる可能性があると考えての事かも知れません。


さて、昨日から紹介しているこの本。読み進めていくと
体内に放射線が入った時の対応法が記してある様です。
内部被曝に対して行う処置を主な内容としているようです。
よく考えれば、タイトルにある通りですね(^^;


人体内放射能の除去技術―挙動と除染のメカニズム

人体内放射能の除去技術―挙動と除染のメカニズム

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1995/12
  • メディア: 単行本



内部被曝については、この本をはじめとして勉強を進め、また別記事にします。
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コメント 2

T-CHIRO

放射性核種を体内への取り込んだ状態が一番厄介なのですね。
by T-CHIRO (2011-03-22 17:00) 

Kite

T-CHIROさん、いつもありがとうございます。
そうですね。核種を取り込んで排泄されないと体内に定着し、
常にそこから放射線が出るので、防護の原則(遮蔽・時間・距離)の対策が出来ないですものね。

by Kite (2011-03-23 13:54) 

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