今日の国内市況(9月4日):株式、債券、為替市場
(ブルームバーグ):きょうの国内市場の株式、債券、為替相場は以下の通り。
●日経平均3週ぶりに1万4000円回復、円安と政策期待で午後切り返す
東京株式相場は3日続伸し、日経平均株価は3週間ぶりに1万4000円を回復。米国景気の改善を背景にした為替の円安傾向、消費税増税に伴う追加金融緩和の実施観測など政策期待を受け、午後の取引で切り返した。証券や銀行など金融株、不動産株が高く、市況改善観測の海運株が東証1部33業種の上昇率トップ。
TOPIXの終値は前日比7.12ポイント(0.6%)高の1156.30、日経平均株価は75円43銭(0.5%)高の1万4053円87銭。日経平均の終値での1万4000円回復は8月14日以来。
T&Dアセットマネジメント・グローバル株式運用部の松本史雄ファンドマネジャーは、「今年度上期業績が上振れ基調にある中、消費増税や景気・株価対策のニュースフローは今後増えていくとみられ、国内に不透明要因はない」との認識を示した。外部要因についても、「米量的緩和縮小方向は米景気堅調、円安を通じ日本株にプラス」と言う。
●債券下落、株高や超長期ゾーンの売りを警戒-地震で買い優勢場面も
債券相場は下落。株式相場が朝安後に上昇に転じたことや超長期債の軟調推移が続いていることが重しとなった。半面、午前には地震発生を受けて債券先物が買い進まれる場面があった。
東京先物市場で中心限月の9月物は前日比4銭高の144円05銭で開始。午前9時19分ごろに関東や東北地方で地震が発生し、株安・円高基調が強まると買いが増えて144円17銭まで上昇した。午後は株価の持ち直しから水準を切り下げ、結局は4銭安の143円97銭と、きょうの安値で引けた。
●ドル・円は99円後半、米緩和縮小観測がドル支え-地震で一時円買い
東京外国為替市場で、ドル・円相場は1ドル=99円台後半で推移している。米経済指標の改善を受けた量的緩和の早期縮小観測がドルを支えている。関東と東北での地震発生後に円買いがやや強まる場面もあったが、影響は限定的だった。
午後3時5分現在のドル・円は99円78銭前後。時間外取引の米国債10年物利回りがアジア市場で高止まりし、日本株が上昇幅を拡大した中で、一時99円80銭までドルが買われた。午前は地震発生後に円高・ドル安に振れ、99円42銭を付ける場面があった。
更新日時: 2013/09/04 15:48 JST