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JBCにお家騒動? -役員会で安河内事務局長に辞任要求-

「職場放棄・横領疑惑・愛人問題・理事及び職員への恫喝」

23日の付けの夕刊フジに、JBCの安河内事務局長に関するスキャンダルが掲載された。22日のJBC役員会で、安河内事務局長に対する辞任要求が出され、出席した20名の役員(理事と評議委員)の大半が賛成したというから穏やかではない。

画像:夕刊フジの当該記事(クリックすると拡大サイズを表示:60.7キロバイト)

事務局長本人は疑惑を否定しているというが、22日の役員会は欠席。19日にタイで行われたWBAミニマム級タイトルマッチの立会人を務めて帰国した後、公の場に姿を見せていないようだ。

遂に,と言うべきか。またか,と言うべきか。


安河内事務局長のカネと女にまつわるよからぬ噂は、今に始まったことではなく、様々な悪評が飛び交ってきた。

青木ジムの運営を私し、複数の女性スタッフと深い仲になった挙句、従業員・スタッフばかりか、選手や練習生の多くが辞めていったとか、WBAとWBCの総会に出席(海外出張)する際は、JBCの職員として採用した愛人を堂々と同伴しているだとか、重役出勤・無断欠勤は日常茶飯だとか・・・。


勿論どれもこれもが噂レベルであり、確たる証拠の下に展開された批判・非難ではないが、亀田家との黒い癒着は興毅のデビュー直後からずっと囁かれ続け、05年の後半以降、公然の秘密といった様相を呈した。

ポンサックレック VS 興毅戦直後に発生した、実父史郎氏の恫喝騒ぎの際、「お前との会話は全部録音してある!。全部ぶちまけるぞ!。」と怒鳴り散らした例の一件。

多くのファンが、「やっぱりな。」と心底納得し、亀田兄弟の試合で横行する八百長と呼ぶ他ない蛮行・愚行の数々にも、強い確信を抱いた。


業界内での安河内事務局長への糾弾は、今回が始めてではない。今から4年前(07年10月)に、ヤマグチ土浦ジムの岩本会長(元JBC事務局長)が一連の亀田問題の引責を理由に、安河内・斎藤慎一専務理事の2名に対して、文書による辞任要求を突きつけている。

岩本会長自身、不明朗な会計の責任(自宅を新築する資金の出所などを疑われた)を追及されそうになり、事務局長の座を追われるようにして辞めた経緯の持ち主であったことに加えて、役員たちにも黙殺される格好となって自然消滅してしまった。


事の発端は、3月11日の大震災。地震発生の直後、後楽園ホールで行われる予定の興行が急遽中止になり、職員たちが事務処理や連絡にかけずり回っている最中、現場のトップとして指揮を執るべき安河内事務局長が、誰よりも早く車に乗って姿を消したという。

この職場放棄がきっかけとなり、日頃から事務局長の独善的な運営に鬱憤を溜めていた役員たちが一斉蜂起した,ということのようである。


また、かねてより噂の耐えなかった愛人問題と、降って沸いたような横領疑惑は密接に関連しており、職員として採用した愛人を経理担当に付け、他の役員は帳簿の閲覧も許されないような、異常な状況が日常化していたらしい。

愛人とキスしている証拠写真は、いわゆる怪文書の類らしく、4月に入って間もなく複数のジムに突然FAXで送信されたものだという。


安河内事務局長と常に行動を共にしてきた(?)斎藤専務理事と、役員会の座長を最近まで任されていた浅尾審判(亀田兄弟の反則をバックアップし続けた極悪レフェリー/現在も評議委員の1人)が中心となり、辞任要求を動議した役員に対する逆処分を声高に叫び、現体制の維持を強行に主張。猛反撃に打って出ているとのこと。

職場放棄はともかくも、愛人を職員として採用し、経理を任せていたことが事実ならば、限度を超えた許されざる公私混同であり、横領の事実が無かったとしても、公益法人の現場を預かる事務局長の職に止まる資格は無い。

横領疑惑については、肝心の帳簿を抑えることが出来ていない模様だが、まともな公認会計士が調査に入れば、改ざんの証拠を発見するのはそう難しいことではないだろう。

そこまで辿り着けるかどうかが問題なのだが・・・。


体制維持に躍起になっているらしい斎藤・浅尾両氏は、「単なる内紛・クーデター未遂」として内々に処理してしまうつもりらしく、安河内氏への辞任要求に賛同した役員への切り崩し工作も、半端ではない勢いだとか。

西日本協会でも権力を巡る内紛で警察沙汰があったばかり。ファンと選手そっちのけで、協会とコミッションのトップたちが利権争いに血道を上げる。

協会とコミッションの運営資金は、選手たちの血と汗と涙の結晶だ。これでは本当に選手たちが浮かばれない。


本来ならば、コミッショナーが自ら率先してマスコミの前に出て、事務局長のスキャンダル噴出について正式にお詫びし、横領疑惑に関する正式な調査を開始する旨を発表すべき事態なのだ。

人事に関する不正の有無は、安河内氏本人と経理担当の女性職員を直接問いただせば、直ちにはっきりする。

しかし、コミッショナーは歴代後楽園(現東京ドーム)の社長(会長)が持ち回りする名誉職。プロ野球以上のお飾り。なおかつ、現コミッショナーの林有厚氏は、住吉会系の暴力団とそのフロント企業に、ジャイアンツ戦のチケットを直接手配したり、東京ドームホテルとサウナを割引で使わせていた張本人。

暴力団と縁の切れないボクシング界には、それこそ「うってつけの人物」かも知れないが。


それにしても、JBCの役員会で起きた醜聞・騒動だというのに、大手スポーツ紙は完全無視を決め込んでいる。記者クラブの腐り方も、ボクシング業界に負けず劣らずの酷さだ。
※マスコミ各社に対してかん口令を敷いたのも、株主総会(今月27日)を直前に控えた東京ドームだとの噂。


暴力団組長が維持員席で相撲観戦していた巡る例の騒ぎで、岩本会長はチケットの手配を直接仲介したとされ、JBCから事情聴取を受けるなど窮地に立たされ、ジムの顧問でもある山口弘典日本プロスポーツ協会理事は、日本相撲協会の特別調査委員を解任(事実上)されている。

亀田と揉めたグリーンツダジムも、ファイトマネーの未払い問題が表面化すると同時に、先代会長の没後に経営を引き継いだ戸塚貴信マネージャーと暴力団との関係を暴露され、存続の危機に見舞われた。

辞任要求を動議した役員が誰なのかは明らかにされていないが、怪文書をFAXされたジム関係者(協会側の評議委員)である可能性が高い。ツダや岩本会長の二の舞にならなければ良いのだが・・・。