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卵巣凍結保存 がん治療後妊娠可能に9月4日 4時6分
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がん患者の女性から卵巣の一部を取り出して凍結保存し、抗がん剤による治療を行ったあと再び体内に戻して機能させることに順天堂大学の研究グループが成功しました。
抗がん剤による治療で卵巣がダメージを受け妊娠ができなくなるのを防げると注目されています。
この手術を行ったのは、順天堂大学医学部の菊地盤先任准教授らの研究グループです。
研究グループでは、がんの一種、悪性リンパ腫の20代の女性から卵巣の一部を取り出して凍結保存し、抗がん剤の治療が終わったあと再び体内に戻す手術を行いました。
女性の卵巣は手術後、半年ほどで女性ホルモンを分泌し始め、妊娠可能な状態に戻ったことが確認されたということです。
女性のがん患者が抗がん剤の治療を受けると卵巣がダメージを受け、多くの場合妊娠できなくなりますが、この手術を行えば妊娠ができるようになると注目されています。
研究グループによりますと、がん患者で凍結保存した卵巣の一部を戻す手術が成功したのは、国内では初めてです。
菊地先任准教授は「卵巣の摘出、凍結は短期間にできるので、すぐに抗がん剤治療を始めなければならない患者にも有効な方法だ。将来の妊娠の可能性を残すことは、治療を頑張るための希望になる」と話しています。
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