マララさん:知に勝る武器はない…英の図書館開所式で演説
毎日新聞 2013年09月04日 12時39分(最終更新 09月04日 12時40分)
【ロンドン小倉孝保】パキスタンで女性にも教育の機会を与えるべきだと訴えてイスラム武装勢力に襲撃され、現在は英中部バーミンガムの高校に通うマララ・ユスフザイさん(16)が3日、同市立図書館の開所式で演説した。
マララさんは、「いつの日か世界のすべての街にこうした図書館が建ち、子供たちが成功の可能性を持ちながら育っていけることが私の夢です」と語った。
パキスタンで昨年10月に襲撃されて頭部に重傷を負い、バーミンガムの病院で治療を受けたため、マララさんは同市を「第二の故郷」と思っているという。
赤いスカーフをして演説したマララさんは、「本は教育の基本です。本の力で私たちの未来を切り開き、生活を変えることができます」「知に勝る武器はありません。書かれた言葉は最も強力な知の源です」と述べた。
さらに、国連本部で7月に演説した時と同じく、「1冊の本、1本のペン、1人の子ども、1人の教師で世界は変えられます」と訴えスピーチを終えた。