元慰安婦たちが語る最後の「願い」

解放直後は推定10万人いた韓国人慰安婦、今では57人に
「日本が謝罪するまで死ねない」

■ペ・チュンヒさん「生涯一人暮らし…家族と仲良く暮らすのが願い」

(1)90歳(1923年)/慶尚北道星州

(2)19歳のとき、親しい友人の家へ遊びに行ったら「工場で働けばお金を稼げる」と聞いた。ところがこれは慰安婦の募集だった。このことを知らないまま、お金を稼げると聞いて友人と一緒に志願した。満州一帯で慰安婦にされた。

(3)解放後すぐには帰国できず、中国国内を転々として1951年に日本へ渡り、約30年過ごした。

(4)81年に韓国に帰国し、97年から現在まで「ナヌムの家」で暮らしている。

(5)両親・きょうだいと仲良く暮らすこと。「私は『ナヌムの家』で唯一結婚していない独身者。子どもも生めず、ずっと一人暮らしだった。あの世に行くときに持っていくものもなく、願いごとも恨みごともない。特に願いはない。私は家族もなく、親類もいない。4歳のときに母親が亡くなり、すぐに父もあの世に行った。なので、幼いころは祖母の手で育てられた。孤独に育ったので、両親やきょうだいと一緒に1度暮らしてみたい。それだけが望み。ほかに願いはない」

京畿道広州=郭彰烈(クァク・チャンリョル)記者
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