元慰安婦たちが語る最後の「願い」

解放直後は推定10万人いた韓国人慰安婦、今では57人に
「日本が謝罪するまで死ねない」

■キム・スンオクさん「故郷の平壌にある両親の墓に行きたい」

(1)91歳(1922年)/平壌

(2)家計が苦しく、7歳のときから他人の家で暮らし、おなかをすかせた弟たちの面倒を見るため父によって妓生(キーセン。芸妓)として売られた。また家に戻るつもりでせっせとお金を稼ぎ、借金を全部返して戻ったが、父親がまた自分を売り、中国・黒竜江省の「石門子」慰安所に行くことになった。約5年間、慰安婦として働かされた。

(3)故郷に戻る気にはとてもなれず、慰安所があった中国・黒竜江省周辺で暮らした。中国では娘4人と息子2人、嫁、孫が暮らしている。

(4)2005年12月に韓国に永久帰国し、現在は「ナヌムの家」で暮らしている。

(5)故郷の平壌に行くこと。「私はもう90歳を過ぎた。特別な願いなど何もない。それでも、自分の故郷・平壌にはぜひ1度行ってみたい。けれども、お金がなくて行けないではないか。お金がなくては。ハハ。故郷に行ったら、父と母が埋葬されている墓にも1度行ってみたい。また、中国で暮らす子どもたちとも会いたい。なのにもう元気がなくて、中国に行くのは容易ではない。それでも、子どもたちに会いたい気持ちはどうにもできない」

京畿道広州=郭彰烈(クァク・チャンリョル)記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連フォト
1 / 1

left

  • 元慰安婦たちが語る最後の「願い」
  • 元慰安婦たちが語る最後の「願い」

right

関連ニュース