今回、デジタルハリウッド大学のCMとして放映されている映像は、学生が授業にて卒業制作展用に作った映像です。映像について、また学生生活について、制作メンバーに話を伺いました。
— 映像を作る上で工夫したところはどんな点を教えてください。
熊谷さん:コンテンツ制作をしている様子をプロジェクションマッピング風に表現したCMになっています。コンテンツに関しては、作品のジャンルを網羅することでDHUらしさを、そして出演者に留学生も入れてグローバル感を出しました。素材は学生に提供してもらい、音楽も映像に合わせて自作し、元気な曲調で学生らしさを出しています。また、自分たちは普段製作側なので当たり前になっていることも、客観的に見て何を作っているところか分かるように丁寧に、そして楽しそうに作っている感じが伝わるよう工夫しました。
— このCMは映像制作演習の授業で制作された映像だそうですね。どんな授業なのですか?
関根さん:前半は西川智彦先生によるアフターエフェクトの授業で技術を学びました。後半は赤城聡先生が担当で、卒展をテーマに各個人それぞれ映像を作り、撮影まで行い、その素材を使って再び西川先生に指導してもらうという半年の流れです。
一つの授業で二人の先生が交互に教えていく仕組みが面白いですね。
熊谷さん:前半の西川先生の授業は知らないことを知れる授業、赤城先生は学生主体で頭を使わないと進まない授業、最後の西川先生の授業は自分のやりたいことを知れる授業だと思いました。各個人が同じ素材を使い、同じテーマで映像を作っても表現の仕方が違って面白く、他の人の映像を観ることで勉強になりましたね。
— 映像作りの楽しさを教えてください。
関根さん:映像製作はイメージを形にすることなので、イメージどおりに出来たときの嬉しさは格別です。また、新しいものを作り出そうと仲間たちと切磋琢磨できるのもいいですね。
甲嶋さん:みんなで頑張って意見を出し合い、時には言い合いながらも作っていくのが楽しいです。
熊谷さん:映像作りはグループでやることで、異文化交流になります。自分の思い浮かばないアイデアを知ることができて面白いです。特に留学生の意見は斬新で刺激を受けますね。そして複数人の人が出したアイデアが組み合わさることで、1+1が2以上になるような化学反応が楽しいです。たくさんの意見をまとめあげるのは難しくもあり楽しい部分です。なので、雑談も含めて制作メンバーとは良く話すよう心がけています。
— 今回制作した映像はデジタルハリウッド大学のさまざまな分野が学べることが良く伝わってくる映像でしたが、みなさんはどんなことを学んでいるのですか?
甲嶋さん:赤城先生のシナリオ演習をとっています。この授業は実写映像を作りたい人だけでなく、アニメーションでも小説でも、物語を作りたい人にはとてもオススメの授業です。映像が美しくても中身がスカスカだとつまらないものになってしまいます。ストーリーがあっての映像だと作っていく中で実感し、この授業の重要性を感じています。
関根さん:僕は3DCG、アニメーション、実写映像と映像に関係するものを中心に学んできました。色彩やデザインも映像に活かせると学びました。最近では作った作品を見てもらう環境を作ろうとWeb制作も学んでいます。就職活動をする上で、出来ることを書いていると興味を持ってもらえるので嬉しいですね。
則松さん:私は映像系の授業に加えて、英語の授業をとっています。また、キャリア系の授業や、本学では全員が受けるアクティブラーニングの授業が、今、就職活動に役立っていると感じています。
熊谷さん:映像・Web・グラフィックを学んでいます。そして自分で音楽を勉強しているため、今回の映像のように音も文字もアニメーションも使えるのは、今まで学んだことが活かせて楽しいです。将来も複合的にクリエイティブに携わりたいので、広告やプロモーションに興味があります。表現方法はたくさんありますが、どんなかたちでも自分が作ったもので心を動かしたいです。
みなさん、幅広く学ばれているのですね。これからも好きなことをカタチにし、世の中に広めていくために、たくさんのことを学んでくださいね!活躍を楽しみにしています。