
環太平洋連携協定(TPP)の阻止を目指す市民グループ「STOP TPP!!官邸前アクション実行委員会」は3日、東京・永田町の首相官邸前でTPP反対を訴えるデモを行った。プラカードや横断幕を持った市民ら100人が参加。交渉からの即時脱退を訴えた。参加者からは、「参加国との交渉の機会が十分でなく、日本が主張できないまま進んでいる」と批判の声が相次いだ。
実行委員会の松田佳子さん(45)は、ブルネイでステークホルダー(利害関係者)会合での状況を説明。「政府からかん口令が敷かれ、報告できないことが多い。異常な秘密交渉は海外の市民団体も問題視している」指摘した。
デモに参加した東京都世田谷区の大学生・南波宏美さん(19)は、「TPPは米国の一人勝ち協定。日本だけでなく、発展途上国にも影響が大きい」と話した。