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【モータースポーツ】

【WTCC特集】ハコ車の大喧嘩! 今年も鈴鹿に熱い火花! シビック軍団から伊沢が斬り込む〜首位独走ミューラーもヨロシク

2013年9月4日 11時33分

21、22日第10戦日本ラウンド

昨年の鈴鹿戦。こんな迫力満点の接近戦が東コースで展開される(WTCC提供)

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 今年もWTCCが鈴鹿にやってくる。2013世界ツーリングカー選手権(WTCC)第10戦「JVC KENWOOD 日本ラウンド」が9月21日(土)、22日(日)に三重県・鈴鹿サーキット東コースで開催。一流ドライバーたちによる息をもつかせぬ超接近バトルは他のレースでは見られない、WTCC最大の魅力だ。今回注目されるのは昨年の鈴鹿大会でデビューしたホンダ・シビックの戦いぶり。鈴鹿では日本人ドライバーとして伊沢拓也(29)のスポット参戦も決定しており、世界のハコ使いを相手にどんな走りを見せてくれるのか今から待ち遠しい。

     ◇     ◇     ◇

 性能差の少ないマシンで戦われるスプリントレースのWTCCは、スタートからゴールまで接触は当たり前の“けんかバトル”が展開される。一見ラフなようだが、技量の高いドライバー同士の丁々発止の争いは芸術的でさえある。純粋な速さだけでなく、どちらが先にゴールするかを競うという自動車レースの根源的な魅力にあふれている。

 そのWTCC鈴鹿大会で記念すべきデビュー戦を飾ったホンダ・シビックは今年の開幕からワークスチームのG・タルキーニ、T・モンテイロの2台にプライベーターのN・ミケリスを加えた総勢3台で本格的な参戦を開始。早くも第3戦スロバキア(レース1)でタルキーニがポールtoウインを果たし、開幕戦のモンツアからロシアでの第6戦まで連続表彰台を獲得するなど、シリーズ参戦初年度とは思えない快進撃を見せている。

 鈴鹿ではホンダ初の日本人ドライバーとして伊沢がスポット参戦。ドイツ・F・ルノーの参戦経験を持ち、現在はスーパーGT、スーパーフォーミュラでホンダ系のトップドライバーとして鳴らす伊沢の活躍が楽しみだ。昨年ポルトガルでシビックの開発車両に乗った経験を持つ伊沢は初めての世界選手権挑戦にやる気満々。「レベルが違うのはもちろん、多くの自動車メーカーが出場しているし、レースも厳しい。そう簡単にはいかないでしょう」としながらも「どれだけできるか楽しみです」と意欲をみなぎらせている。

 一方、今年のWTCCは第8戦アルゼンチン(8月3、4日)を終えた時点でシボレー・クルーズのY・ミューラーが6勝を挙げてランキング首位を独走中。2位のM・ニキエル(シボレー)との点差は132点で、第9戦ソノマ(アメリカ、9月7、8日)の結果次第だが、鈴鹿でチャンピオンが決定する可能性もある。WTCCで過去3回タイトルを獲得しているミューラーの走りは過激なバトルの中にも緻密さを感じさせるもの。ベテラン勢のいぶし銀の走りにも注目だ。

接触上等!!全てのコーナーが修羅場 第2Rスタートはハンパねぇ大混戦

参戦してたちまち初優勝を飾ったホンダ・シビック(WTCC提供)

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 05年にスタートしたWTCCはF1などとともに国際自動車連盟(FIA)が定める世界選手権の一つ。市販車ベースのツーリングカーで戦われるスプリント(短距離)レースのシリーズだ。1レースの距離は50〜60kmと短く、通常日曜日に連続して2レースを実施。今年は欧州〜東欧〜アフリカ〜南北アメリカ〜アジアと文字通り世界中を舞台に全12戦24レースが予定され、鈴鹿は第10戦として開催される。

 車両はスーパー2000と呼ばれるFIA規定にのっとったもので、大幅な改造は許されない。現在は燃料直接噴射式の1.6リットルガソリンターボエンジンのみが参加可能で、ワークス登録をしているホンダ(シビックS2000TC)とラーダ(グランタ・スポーツ)のほか、BMW320TC、シボレー・クルーズ1.6T、セアト・レオンWTCCがプライベート参戦中だ。

今回“乗れてる男”伊沢がシビックをドライブする(カメラ=佐藤哲紀)

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 参加台数は28台ほど。ドライバーは若手とベテランが混在しており、タルキーニのようなF1経験者、またT・コロネルといった日本になじみ深いドライバーも少なくない。

ランキング首位を独走中のミューラー(WTCC提供)

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 ○…WTCCの舞台は鈴鹿の東コース。逆バンクを抜けた先からショートカットしてシケイン先の最終コーナーにつなぐレイアウトでコース距離はわずか2.243kmしかない。WTCCの開催サーキットの中でも屈指のショートコースだ。観戦ポイントとしては1〜2コーナーがお勧めだが、周回数26周で争われる決勝は全てのコーナーでバトルが展開され、最初から最後まで目が離せない。とくに第2レースは予選結果上位10台までのグリッド位置を逆向きに並べるリバースグリッドが採用され、静止状態からスタートを切るスタンディングスタート(第1レースはローリングスタート)のため混戦は必至だ。

お勧め観戦ポイントはここ。1、2コーナーのせめぎ合いは見ものだ(WTCC提供)

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