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【福井発】福井市「ふぞろいな表示板」 デザイン統一へ2013年9月4日 避難所を併記 防災強化図る
福井市は、まちなかに設置されている町名表示板や公園表示板などのデザインを統一し、避難所案内も併記する方向で検討している。専門家らでつくる「福井市町名表示板等デザイン検討委員会」を設置し、防災強化の視点を取り入れたまちづくりを進める。市によると、表示板を統一する試みは県内で初めて。 市危機管理室によると、市内には町名表示板と住所の番地を示す街区表示板、公園名を記した公園表示板が合わせて計一万カ所にある。設置場所に決まりはなく、形状やデザインも場所によって異なる。表示板がない地域では、県外の観光客らが災害に遭遇した際、避難にとまどう可能性がある。 市は三月、地域防災計画の見直しを終え、「避難場所および避難方法の事前周知」として、表示板に避難場所を記すことを定めた。五年後の福井国体など、来訪者が増える機会が控えていることも検討を後押しした。 検討委は四月、大学教授や自治会関係者ら十六人で発足し、九月中に二回目の会合を開く。年度内に表示板のデザインや文字の大きさ、高さ、配置などを決める。二〇一四年度から三〜五年かけて更新し、一億四千五百万円ほどの事業費を見込む。表示板に避難場所の地図掲載を予定しているが、携帯電話で読み取れるQRコードの導入も検討している。同室の飛田幸平室長は「多くの人が集まる福井国体までには整備したい。災害時、自分の位置や避難場所の把握は重要。やさしいまちづくりを進めたい」と話す。 (山本洋児) PR情報
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