天理大柔道部で４年生が暴行　部長、全柔連理事辞任へ

　五輪や世界選手権のメダリストを送り出し、全国屈指の強豪の天理大（奈良県天理市）柔道部でことし５〜７月、４年生の男子部員４人が１年生部員に暴行を加えていたことが４日、分かった。

　同日、天理大で記者会見した藤猪省太部長（天理大教授）は、部長と全日本柔道連盟（全柔連）理事を辞任することを明らかにした。藤猪部長は相次ぐ不祥事を受けて発足した全柔連宗岡正二会長体制で、８月２１日に理事となったばかりだった。

　天理大によると、５月中旬、練習中に水を飲んだ１年生数人に４年生４人が平手打ちの暴行を加えたほか、７月上旬にかけて特定の１年生に４年生が木刀で尻をたたいたという。