女優への道のスタートをきることになったオーディションには、自分で応募しました。小学校4年生の時、学校で開かれた演劇の会で酔っ払い役を演じたことが、役者を目指すきっかけになりました。その時、自分たちで小道具を工夫したり、アドリブの台詞を考えたりしてみたら、客席から大きな拍手をいただけたことがうれしくて、女優になりたいと思ったんです。
オーディションで特別賞を頂いて幸運なスタートを切ることができました。だけど、現実はなかなかお仕事がない時期もあり、自分は女優としてやっていけるのか不安になることもあります。でも、あきらめたくはないので、人との出会いを大切にして、一つ一つのお仕事に責任をもって大切に取り組むように心掛けています。
私はまだまだ人としても女優としても未熟ですし、壁を感じることはよくあります。その場面でどんな風に感情を込めればいいかわからずに途方に暮れてしまうこともあるんです。ある映画で香川照之さんと共演した時、うまく役に入り込めずに悩んでいたら「感情を出すのが難しいなら、今、自分の周りを見てごらん。役者という仕事がたくさんの人に支えられていることに気付いて、感謝の気持ちをもてば、ココロは自然に動き出すんだよ」とアドバイスをいただきました。
映画やドラマの現場では、自分だけが頑張ってもいい作品にはできないですよね。みんなが誰かと支え合っているからこそ前に進んでいけるのは、お仕事だけではなくて、人生のいろんな面でいえることだと思います。
いろんな方に相談して、アドバイスをいただいて、なんとか前に進んでいる私ですけど、友達から相談を受けることもあります。友達が悩みを相談してくれるのは、信頼されているということでもあると思うから、ちゃんと話を聞くように心掛けています。悩みを解決したり、相談してくれる人のココロを導くことはまだ今の私にはできないと思うけど、とにかく、安心するまで話してほしいと思います。
私自身、女優としてのプレッシャー克服法は「周囲に支えられている」ことへの感謝の気持ちを忘れないこと。相談してくれる人のココロに寄り添って、支えることができたらいいですね。
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