先制の14号2ランを放ったマートン。ハマスタでは打ちまくる(撮影・中井誠)【拡大】
(セ・リーグ、DeNA1-10阪神、17回戦、DeNA9勝8敗、3日、横浜)ハマの空気に誘われ、マートンがヒットパレードだ。本塁打、二塁打、単打-。サイクル安打は逃したが、不思議と力がみなぎる。8月20日も同じ横浜で、同じ先発三浦から7点を奪った。だが、7-0をひっくりかえされ、8-9の敗戦。因縁の相手には手を緩めない。
「(一発は)2ストライクと追い込まれていたから、シンプルに打てる球が来たらいこうと思っていた」
まずは一回だ。一死二塁から、三浦が投じた5球目、内角低め129キロのフォークを左翼席へ、先制の14号2ランだ。三回一死二塁では右中間へ適時二塁打。六回にも二死から右前打を放ち、今季14度目の猛打賞。打率・469(32打数15安打)、3本塁打、10打点の横浜スタジアムで、その打棒を爆発させた。
9月は来日初年度の2010年が打率・412、11年は・366、昨年も・321と、毎年得意としている。和田監督が「やっと振れてきた。マートンらしくなってきたね」とうなずくように、9打数4安打1本塁打3打点、打率・444と、ミスターセプテンバーぶりを発揮してきた。