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竜巻接近で児童を素早く避難
9月3日 18時22分

竜巻接近で児童を素早く避難
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3日の竜巻で大きな被害を受けた千葉県野田市の北部小学校には、当時、校庭などにおよそ60人の児童がいましたが、竜巻の接近を知った学校側が校庭にいた児童を急きょ、屋内に避難させカーテンを閉めるなどの対応に当たった結果、児童は全員、無事でした。

野田市の北部小学校では当時、およそ60人の児童が学童保育を受けていました。
学校によりますとこのうち30人ほどが校庭でサッカーなどをして遊んでいましたが、空が急に暗くなり雷が鳴り始めたことに指導員が気付き、児童を校舎に併設されている学童保育所に避難させたということです。
一方、学校には近所の人などから「竜巻のような雲が近づいている」という連絡が入ったため校長が構内放送を行い、竜巻の接近を知らせると同時に窓から離れて自分の身を守るよう繰り返し呼びかけました。
このため指導員が児童を部屋の中央に集めたうえでカーテンを閉める対応をとったということです。
その後、まもなく校舎のそばを竜巻が通過し、窓ガラスが割れたり物が散乱したりしたほか、校舎の耐震化工事のため組まれていた足場が崩れるなどの被害が出ましたが、60人の児童は全員、無事でした。
学童保育の指導員の渡辺佳子さんは、「怖がって泣く子どももいたので、とにかく落ち着かせようと必死だった。けが人がなく本当によかった」と話していました。
また、小学校の清次一平校長(57)は「竜巻が近づいていると聞いてこれはまずいと思い校内放送を繰り返した。災害対策のマニュアルでは竜巻は想定していなかったので、今後、検討を進めたい」と話していました。
また、近くの保育園でも園庭にがれきが飛んできたり遊具が一部壊れたりしたということですが、保育園がすべての部屋の窓のブラインドを閉める対応をとった結果、80人余りいた子どもたちにけがはありませんでした。
小池紀子園長は、「これまでは、竜巻への備えという点では何も対策を講じてこなかったが子どもたちの安全を守るため職員どうしで対応を考えていきたい」と話していました。

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