【ジョージア州アトランタ発】メッツの松坂大輔投手(32)は2日(日本時間3日)、ブレーブス戦に先発し、3回を投げ、7安打6失点で3敗目を喫した。これでメジャー復帰後、3試合連続の炎上で防御率は10・95だ。またしても結果を出すことができなかった松坂。もう後がない。
メジャー復帰後、3度目の先発は初の敵地だった。相手はナ・リーグ東地区で首位を独走しているブ軍だ。初回、先頭打者のシェーファーは初球に意表を突くバント安打。2番のJ・アップトンは右前打で無死一、三塁と早くもピンチだ。3番のフリーマンにカウント2―2から真ん中に入ったチェンジアップを捉えられ、右越え二塁打。2点を先制された。
MAX146キロの直球を軸に、カーブ、スライダー、チェンジアップを交ぜて緩急をつけたが、制球に苦しんだ。勝負どころで甘く入り、痛打されるというこれまでの2度の先発と同じ失敗を繰り返した。
2回も一死後、安打と犠打で二死二塁とされるとシェーファーに右前適時打され、3点目を失った。次打者に四球を与えると再び、打席はフリーマン。1ストライクから真ん中の速球を高々と右翼席に叩き込まれた。豪快な3ランに松坂はガックリだ。
3回は下位打線を三者凡退に抑えたものの、4回の攻撃で代打を送られ、降板した。この日も炎上した松坂。見せ場が2回二死一、二塁で相手先発・左腕マホーラムから放った中前適時打だけでは寂しすぎる。
試合後、松坂は「見ての通りの結果です。何の言い訳もできない」とうなだれた。
コリンズ監督は会見で「5日後に登板させない理由はない」と言明。米スポーツ専門局ESPNニューヨーク(電子版)は松坂降板後、「これでメッツでのキャリアは終わった」と報じていただけに「もう1回あるようだ」と驚いていた。
松坂は「まだ投げさせると言ってもらえるうちに、何とかしなきゃいけない」と危機感を募らせているが、次がラスト登板になるかもしれない。
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