日刊スポーツのニュースサイト、ニッカンスポーツ・コムです。


  1. 格闘技
  2. ニュース

格闘技のRSS

亀父・史郎氏の目に涙/ボクシング

亀田大を満面の笑みで肩車する父史郎氏(撮影・田崎高広)
亀田大を満面の笑みで肩車する父史郎氏(撮影・田崎高広)

<プロボクシング:IBF世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦>◇3日◇香川・高松市サンメッセ香川

 同級3位の亀田大毅(24=亀田)が、元王者の同級4位ロドリゴ・ゲレーロ(25=メキシコ)に判定勝ち。史上初の3兄弟同時王者の快挙を成し遂げた。

 亀田3兄弟の父史郎氏(48)にとって、夢に見た光景だった。リング上には、それぞれの世界ベルトを掲げた3人の息子が立っていた。「うれしいな。頑張ったな」。3兄弟同時世界王者達成の快挙に、厳しい父の涙腺も緩んだ。

 栄光の“トリ”を飾った大毅が、リングを下りてくると力強く抱き締めた。「ようやった。ようやった」。次男の腰に、自らの手でベルトを巻いてあげた。肩車して両腕を突き上げた。「気迫を感じた。大毅の今までの試合の中で1番のボクシングをした」。最高の褒め言葉でたたえた。

 セコンドライセンス資格を取り消されている史郎氏は、この日も観客席で見守った。父の代わりにセコンドを務めたのが、長男興毅と三男和毅だ。勝利を告げるアナウンスを聞くと、2人そろって大毅に抱きついた。「ようやった。すごい。めちゃくちゃ練習してたからな」と興毅が言えば、和毅も「プレッシャーあったと思う。負けたらボクシングやめなあかんかったかもしれんのに、素晴らしい試合をした」。2人の目からも涙がこぼれた。

 亀田家は、年末に3兄弟がそろって試合を行う「亀田祭り」が恒例行事になっている。3兄弟同日世界戦への夢も広がるが、父史郎氏は「3つの団体が違うし、厳しいかもしれん」と難しい見通しを示した。その代案として11月に興毅、12月に和毅、来年1月に大毅が、それぞれ世界戦を行う計画が浮上した。「これが3人のスタートライン。これからもっと頑張る」と興毅。3兄弟はこれからも刺激しあって、お互いを高めていく。

 [2013年9月4日9時22分 紙面から]

PR情報
血中中性脂肪、1日1本続けて約20%低下!?ニッスイが開発(トクホ)…
驚愕。たった、1ヶ月で激変。急激に上達する教材。






日刊スポーツ購読申し込み