バチカン:駐ベネズエラ大使を国務長官に任命
毎日新聞 2013年09月01日 20時56分(最終更新 09月01日 21時08分)
【ローマ福島良典】フランシスコ・ローマ法王は31日、バチカン(ローマ法王庁)の首相にあたるタルチジオ・ベルトーネ国務長官(78)の辞任を受け入れ、後任長官にバチカンのピエトロ・パロリン駐ベネズエラ大使(58)を任命した。バチカンが同日発表した。3月の法王就任以来、最高位の人事異動。パロリン新長官は10月15日に就任する。
ベルトーネ長官は前任法王のベネディクト16世時代にバチカンを巡るスキャンダルや内紛の表面化を招き、キリスト教カトリック聖職者の間から辞任を求める声が出ていた。フランシスコ法王はパロリン大使を「ナンバー2」にあたる新長官に起用することで、バチカン官僚機構を改革するための新体制作りを本格化した。
イタリア北部スキアボン生まれ。1986年にバチカンの国務省外務局(外務省に相当)に入局した。