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米マイクロソフトがノキア携帯事業を買収、モバイルで新たな賭け

2013年 09月 3日 16:29 JST
 
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[ヘルシンキ 3日 ロイター] - 米マイクロソフト(MSFT.O: 株価, 企業情報, レポート)は3日、フィンランドのノキア(NOK1V.HE: 株価, 企業情報, レポート)の携帯電話事業を54億4000万ユーロ(72億ドル)で買収すると発表した。買収取引の終了後、ノキアのスティーブン・エロップ最高経営責任者(CEO)がマイクロソフトに復帰することになる。

2010年にマイクロソフトからノキアのCEOに就任したエロップ氏は、退任の意向を表明しているマイクロソフトのスティーブ・バルマーCEOの後任候補の1人と目されている。

バルマー氏は「デバイスとサービス」の会社への転換を推進してきたが、モバイル機器の革命に乗り遅れたと批判されてきた。マイクロソフトは2012年にタブレット端末「サーフェス」を発売しモバイル市場に参入したものの、売り上げは伸びていない。

ノキアの携帯電話事業買収によって、マイクロソフトは過熱するモバイル市場の競争にさらに身をさらすことになる。投資家の一部は、従来の中核事業であるソフトウエアとサービスに引き続き注力するように求めている。

物言う株主グループとして知られるバリューアクト・キャピタル・マネジメントは、バルマー氏の指導力と、利益率が低く競争が厳しいモバイル機器に傾注することに対して懸念を示してきた。

ただ、バルマー氏の積極的な戦略を支持する声もある。

CCSインサイトのジョフ・ブレイバー氏は、「これは壮大かつマイクロソフトに必要な賭けだ。ウィンドウズ・モバイル・フォンが何年にもわたり不発だったが、今やり方を変え、ソフトウエアとハードウエアの両方を支配しようとしている」と述べた。

エロップ氏はマイクロソフトで、ノキア買収後のデバイス部門の責任者となる。2014年第1・四半期に取引が完了する見込み。   続く...

 
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9月3日、米マイクロソフトは、フィンランド携帯電話大手ノキアの携帯電話事業を54億4000万ユーロ(72億ドル)で買収すると発表。2010年9月撮影(2013年 ロイター/Bob Strong)

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