Marketing
マーケティング
ソフトバンク「つながりやすさ No.1」とは何だったのか -- 都道府県別 “つながりやすさ”満足度調査
スマートフォンを買い替える際、端末の快適性に大きく左右する「インフラ」のエリアや通信速度を気にする人は多いだろう。昨今、3G・LTE 回線の品質向上は各キャリアがしのぎを削って競い合っている状態だが、現状では人口カバー率(サービスを提供する地域で、どのくらいのエリアが利用可能であるかを表す指標)の算出方法に厳格な取り決めがない問題もあり、実際にどのキャリアが「つながりやすい」のかを知るのは難しい。
そこで参考になるのが、調査会社が公表する客観的かつ公平な調査だ。ネオマーティングが8月29日に発表した、各都道府県に住む20歳〜59歳の男女計4,230人対象の『47都道府県別 通信会社のつながりやすさ満足度調査』によると、「通話・通信品質・エリア」の総合満足度1位獲得県数(各都道府県で最も高い評価を得た件数)は、docomo が26県、au が18県、ソフトバンクが2県、引き分け(docomo と au が同率)が1県だったという。
調査結果によると、docomo は北海道、宮城県、静岡県、福岡県など全国で偏りなく1位を獲得。一方で au は東京都、神奈川県、愛知県、広島県などでトップをマークし、関東、北陸で強さが目立った。なおソフトバンクは大阪府と岐阜県のみでしか1位を記録できず、優位性を見せることができなかった。
通信品質などにおける通信会社全体の不満点については、「インターネットの速度が遅く、なかなかページが開かない」が29.6%と最も多く、次いで「インターネットがつながりにくい」23.9%、「他の携帯電話の通信会社がつながっている場所でつながらない」21.3%。同結果を通信会社別に見ると、1・2位の回答は各社さほど大きな差がなかったものの、3位の回答では、docomo 10.0%、au 15.3%に対し、ソフトバンクは38.7%と2倍以上も不満が多く挙がった。
また、4位「地下やビルの屋内でつながらない」20.8%、5位「旅行先や地方などでつながらない」18.0%を通信会社別に見た場合においても、ソフトバンクと他2社とは大きく差が開いていた。
通信会社別の各不満点獲得県数(各都道府県で最も低い評価を得た件数)に関しては、docomo と au は各不満点で県数が拮抗しているが、ソフトバンクは特に3位以下の「地下や地方などつながらない場所」に関する項目で票が多く集まった。
今回の調査結果を総合的に見ると“2強1弱”という印象を受ける。今年3月にソフトバンクモバイルは、同社のプラチナバンド整備によって、通話接続率が競合各社を上回り1位になったことをアピールする「つながりやすさ No.1 へ」というプロモーションを行い耳目を集めていたが、今回の調査結果を踏まえると「つながりやすさ No.1」について疑問を感じずにはいられない。
同プロモーションの実施当時、ソフトバンクが「つながりやすさ No.1 」を掲げるに至った調査会社イプソスと Agoop 社の調査に対しては、調査サンプル数がキャリアごとに異なっている点などから、客観的や公平性に関して疑問の声があがっていた。スマートフォンの選定はキャリアの一方的なメッセージを真に受けず、あらゆるデータを参照の上、吟味する必要があるだろう。
そこで参考になるのが、調査会社が公表する客観的かつ公平な調査だ。ネオマーティングが8月29日に発表した、各都道府県に住む20歳〜59歳の男女計4,230人対象の『47都道府県別 通信会社のつながりやすさ満足度調査』によると、「通話・通信品質・エリア」の総合満足度1位獲得県数(各都道府県で最も高い評価を得た件数)は、docomo が26県、au が18県、ソフトバンクが2県、引き分け(docomo と au が同率)が1県だったという。
調査結果によると、docomo は北海道、宮城県、静岡県、福岡県など全国で偏りなく1位を獲得。一方で au は東京都、神奈川県、愛知県、広島県などでトップをマークし、関東、北陸で強さが目立った。なおソフトバンクは大阪府と岐阜県のみでしか1位を記録できず、優位性を見せることができなかった。
あなたが現在、主に利用している携帯電話の通信会社(キャリア)に関して、 「通話・通信品質・エリア」 全体としてあなたは満足していますか。(単数回答/N=4,230) |
通信品質などにおける通信会社全体の不満点については、「インターネットの速度が遅く、なかなかページが開かない」が29.6%と最も多く、次いで「インターネットがつながりにくい」23.9%、「他の携帯電話の通信会社がつながっている場所でつながらない」21.3%。同結果を通信会社別に見ると、1・2位の回答は各社さほど大きな差がなかったものの、3位の回答では、docomo 10.0%、au 15.3%に対し、ソフトバンクは38.7%と2倍以上も不満が多く挙がった。
あなたが現在、主に利用している携帯電話に関して、どういう時に不満を感じますか。 それぞれの項目で最もお気持ちにあてはまるものをお選びください。(単数回答/N=4,230) 【3位 他の携帯電話の通信会社(キャリア)がつながっている場所でつながらない】 |
また、4位「地下やビルの屋内でつながらない」20.8%、5位「旅行先や地方などでつながらない」18.0%を通信会社別に見た場合においても、ソフトバンクと他2社とは大きく差が開いていた。
【4位 地下やビルの屋内でつながらない】 |
【5位 旅行先や地方などでつながらない】 |
通信会社別の各不満点獲得県数(各都道府県で最も低い評価を得た件数)に関しては、docomo と au は各不満点で県数が拮抗しているが、ソフトバンクは特に3位以下の「地下や地方などつながらない場所」に関する項目で票が多く集まった。
通信会社別不満点の獲得件数 |
今回の調査結果を総合的に見ると“2強1弱”という印象を受ける。今年3月にソフトバンクモバイルは、同社のプラチナバンド整備によって、通話接続率が競合各社を上回り1位になったことをアピールする「つながりやすさ No.1 へ」というプロモーションを行い耳目を集めていたが、今回の調査結果を踏まえると「つながりやすさ No.1」について疑問を感じずにはいられない。
同プロモーションの実施当時、ソフトバンクが「つながりやすさ No.1 」を掲げるに至った調査会社イプソスと Agoop 社の調査に対しては、調査サンプル数がキャリアごとに異なっている点などから、客観的や公平性に関して疑問の声があがっていた。スマートフォンの選定はキャリアの一方的なメッセージを真に受けず、あらゆるデータを参照の上、吟味する必要があるだろう。
New Topics
Special Ad
ウマいもの情報てんこ盛り「えん食べ」 | |
「えん食べ」は、エンジョイして食べる、エンターテイメントとして食べものを楽しむための、ニュース、コラム、レシピ、動画などを提供します。 てんこ盛りをエンジョイするのは こちらから |
Hot Topics
IT Job
今週のIT求人情報
Interviews / Specials
Follow japan.internet.com
Popular
Access Ranking
Partner Sites