マラリアが流行る季節が近づいていることから、保健福祉家族部の疾病管理本部は24日、京畿(キョンギ)道北部の漣川(ヨンチョン)郡や坡州(パジュ)市などマラリアが多発している地域の住民と、アフリカや東南アジアなどマラリア流行地域への渡航者に対して注意を呼びかけました。
韓国で流行するマラリアは、三日熱マラリアで熱帯熱マラリアに比べて死亡率は極めて低いものの、適切な治療を受けない場合、合併症を起こす恐れがあるため、予防と治療が何より重要です。
疾病管理本部は、マラリア患者が通常5月から9月にかけて集中的に発生していることから、マラリアが多発する休戦ライン付近の前線にいる兵士たちに対して、蚊に刺されないなどの対策を強化するよう国防部に求めました。
またアフリカや東南アジアなど、マラリア流行地域に渡航する人は、必ず出国前にマラリアの予防薬を服用するよう呼びかけました。
韓国でマラリアの発生が報告された件数は、2008年に1023人、2007年に2192人、2009年に1319人、2010年に1721人となっていますが、去年は平年より雨が多く降ったため、785件にとどまっています。