7月の豪小売売上高、0.1%増-景気不透明感で市場予想下回る
9月3日(ブルームバーグ):オーストラリアの7月の小売売上高の伸びは市場予想を下回った。同国景気の見通しが弱含む中で、百貨店の売上高が減少した。
豪統計局が3日発表した7月の小売売上高は218億豪ドル(約1兆9500億円)と前月比0.1%増。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト27人の予想中央値は0.4%増だった。6月は横ばい。
オーストラリア準備銀行(中央銀行)は景気刺激を目的として、2011年11月から今年8月までの間に政策金利 を計2.25ポイント引き下げ、過去最低の2.5%とした。トレーダーの間では、豪中銀が3日の政策決定会合で利下げを決定する可能性はほとんどないとの見方が織り込まれている。7日に予定される総選挙は、鉱業投資ブームが下火になる中での経済運営が争点となっている。
豪州最大の銀行であるコモンウェルス銀行のチーフエコノミスト、マイケル・ブライス氏(シドニー在勤)は統計発表前の段階で、「消費者は入念に選んで支出を行っている。雇用不安がなお強く、小売りの伸び悩みは続きそうだ」と述べた。
小売売上高の内訳を見ると、家庭用品が1.8%増加し、衣服・靴・装飾品も1.4%増えた。一方、百貨店の売り上げは7.9%減少した。
原題:Australia’s Retail Sales Increase Less Than EconomistsForecast(抜粋)
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更新日時: 2013/09/03 11:35 JST