8月のOPEC産油量、リビアの供給障害で減少=ロイター調査
[ロンドン 30日 ロイター] - ロイター調査によると、8月の石油輸出国機構(OPEC)の原油生産量は日量3032万バレルと、前月の3050万バレル(改定)から減少した。リビアでの労働争議などによる供給障害が響いた。
調査によると、アフリカのOPEC加盟国での内部抗争も同地域からの供給減少につながっている。供給の問題や、シリアへの軍事介入の可能性をめぐる懸念を背景に、北海ブレント先物は今週、バレル当たり117ドルを突破し、6カ月ぶりの高値をつけた。
7月の生産量が改定されたことにより、8月の生産量は3月以来の低水準となった。OPECは日量3000万バレルを目標としている。
業界筋によると、サウジアラビアは、精製所や国内発電所での使用が増えているため、生産を増加させている。
リビアでは、油田やターミナルでの抗議活動によって、供給は同50万バレルとなっている。8月下旬には同25万バレルまで減少している。今年は一時同140万バレルまで増加していた。
ナイジェリアの供給は、パイプラインでの窃盗や石油流出によって途絶されており、供給能力を引き続き大きく下回っている。アンゴラでは生産が若干減少した。両国とも不可抗力条項を発動し一部輸出を停止している。
イラクの輸出は南部の港からの出荷が増えたことから回復している。
イランの供給は同268万バレルと、7月からやや増加した。中国やインド向けの輸出が増えたとみられる。
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