シリア:ハラビ駐日大使「日本政府は国連の方針に従って」
毎日新聞 2013年09月03日 22時14分(最終更新 09月03日 22時39分)
ワリフ・ハラビ駐日シリア代理大使は3日、都内の大使館で記者会見を開き、シリア攻撃を決断したオバマ米政権に対し「なぜ国連の調査結果を待たないのか。軍事行動を取るべきかは国連が判断することだ」と訴えた。米国の同盟国である日本政府には「国連の方針に従ってほしい」と求めた。会見は本国からの指示で開かれた。
代理大使は化学兵器使用疑惑について「テロリストである反体制派がトルコやサウジアラビアなどから供給を受け、使用した」と主張。アサド政権側の使用と断定した米政府の報告書を「(実際には大量破壊兵器がなかった)イラク戦争の時と同じだ。信用できない」と切り捨てた。
日本政府は、2012年5月にシリアで起きた市民の虐殺事件を受け、駐日シリア大使に国外退去を要請。大使は翌月帰国し、現在は代理大使が業務を行っている。【沢田勇】