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03 Sep 2013 13:31

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AKB記事で文春に賠償命令 「愛人関係、真実性ない」

朝日新聞デジタル 9月3日(火)20時4分配信

 人気アイドルグループAKB48のイベントの企画・運営会社「AKS」(本社・東京)の社長が、週刊文春の記事で名誉を傷つけられたとして、発行元の文芸春秋側に損害賠償などを求めた訴訟で、東京地裁は3日、文春側に165万円の支払いを命じた。相沢哲(あいざわてつ)裁判長は「記事の一部は社長とメンバーが愛人関係にあるとの印象を与えるが、内容は真実とは認められない」と結論づけた。

 問題とされたのは、「激震スクープ!スタッフの怒り『我々は愛人を育ててるんじゃない』 AKB48は事務所社長の『喜び組』」と題した2010年2月18日号の記事。「社長と男女関係を持った」とする「元メンバー」の証言を紹介し、メンバーの篠田麻里子さん(7月にグループを卒業)について「社長と同じマンションの別室に住み、社長名義のクレジットカードを持っていた」などとする関係者の証言を報じた。

 社長側は、こうした証言内容を否定し、「AKB48のメンバーと愛人関係にあるかのような印象を与える記事だ」と主張。文春側は「特定のメンバーを優遇する社長に対して運営会社内部から批判があることを報じたもので、愛人関係にあると指摘したわけではない」などと反論していた。

 判決は、記事が社長とメンバーが愛人関係にあるとの印象を与えるとしたうえで「文春側が取材した関係者の話からは、そうした関係にあると認めることは難しい」と指摘。記事の内容は真実と認められず、文春が真実と信じた相当の理由もないと結論づけた。

 文芸春秋は「記事内容が一部認められなかったのは承服できない。控訴する」などとコメントした。

朝日新聞社

最終更新:9月3日(火)20時4分

朝日新聞デジタル