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福島第一 汚染水漏れレベル3に引き上げ
8月28日 14時5分

福島第一 汚染水漏れレベル3に引き上げ
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東京電力福島第一原子力発電所でタンクから300トン余りの高濃度の汚染水が漏れた問題について、原子力規制庁は、原子力事故の深刻さを表す国際的な評価基準で、8段階中、上から5番目の「レベル3」に引き上げることを決めました。

福島第一原発では、今月、4号機の山側にあるタンクから、高濃度の放射性物質を含む汚染水300トン余りが漏れ、一部が海につながる側溝を通じて、原発の専用港の外の海に流出したおそれが出ています。
これについて原子力規制庁は28日の規制委員会の会合で、国際的な原子力事故の評価基準に基づく評価を「レベル7」から「レベル0」まで8段階あるうち上から5番目の「レベル3」とすると報告しました。
原子力規制庁は当初「レベル1」と暫定的に評価しましたが、漏れた汚染水に含まれる放射性物質の推定量などからレベルの引き上げを検討し、IAEAに意見を聞いていました。
その結果、すでに最も上の「レベル7」と評価されている「福島第一原発の事故と切り離して検討することはありうる」などと、評価を支持する回答が示されたということです。
「レベル3」は「重大な異常事象」とされ、平成9年に茨城県東海村で、当時の動燃=動力炉核燃料開発事業団の再処理工場で火災と爆発が起きて放射能が漏れ、作業員37人が被ばくした事故が該当します。
平成11年に同じく東海村の核燃料加工施設JCOで起きた臨界事故は作業員2人が被ばくして死亡し、1つ上の「レベル4」と評価されています。

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