中国、韓国は、歴史認識問題をたてにとり、日本との首脳会談を一向に開こうという気配がない。韓国にいたっては、サッカーの国際試合で日本を非難する垂れ幕を掲げたり、従軍慰安婦像をアメリカの公園に建立するなど、その歴史認識攻撃はエスカレートするばかり。この日本批判に根拠を与えたのが、かつて政府の見解として発表した「河野談話」(1993年)と「村山談話」(95年)だ。その2つの談話に、幸福の科学・大川隆法総裁が斬り込んだ。
大川総裁は、河野洋平元自民党総裁と村山富市元首相の守護霊インタビューによって、2つの談話の真相に迫った。
93年8月4日、河野氏は従軍慰安婦問題について、当時宮沢喜一内閣の官房長官として政府見解を発表した(別掲)。宮沢内閣が退陣して、非自民の細川護煕内閣が誕生する直前のことで、従軍慰安婦の存在を認める談話だった。この談話に端を発して、20年後の現在、あたかも従軍慰安婦という性奴隷が存在したかのように、韓国は世界中に喧伝している。だが、その後の調査研究で従軍慰安婦問題に重大な疑念が指摘されている。
大川総裁が行う守護霊インタビューとは、「人間の魂は原則として6人のグループからなり、あの世に残っている『魂の兄弟』の一人が守護霊を務めている」とし、守護霊と対話して「その人の考えていること=潜在意識(本心)」を明らかにすることだという。
本書では、当時、河野氏自身が「日本の官憲等が加担した事例は一切なかった」と認めていたにもかかわらず、談話を発表したことについて、氏の守護霊は、歴史的事実として証拠のない風評を公式見解としたものであるという驚愕の真相を明らかにした。
また、95年の戦後50回目の終戦記念日に、アジア諸国への植民地支配を謝罪する談話(別掲)を発表した村山富市元首相の守護霊は、「村山談話を書いたのは某マスコミ」であり、社会党の特徴を出すための「目玉」として発表されたことを告白した。
本書は、日本の名誉と国益を失墜させた2つの謝罪談話の根拠を根底から覆す、衝撃の書である。
最後に「偽りの歴史認識を永遠に葬り去る」として、安倍晋三首相に次のような「大川談話−私案−」を提案している。
「(2つの談話によって)先の大東亜戦争で亡くなられた約三百万人の英霊とその遺族に対し、由々しき罪悪感と戦後に生きたわが国、国民に対して、いわれなき自虐史観を押しつけ、この国の歴史認識を大きく誤らせたことを、政府としてここに公式に反省する」
大川総裁は、本書を応援歌とし、大川談話を参考に新しい安倍談話を出し、「日本を国難から救ってほしい」と結んでいる。
■河野談話
慰安婦関係調査結果発表に関する河野内閣官房長官談話(93年8月4日・抜粋)
「本件は、当時の軍の関与の下に、多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題である。政府は、この機会に、改めて、その出身地のいかんを問わず、いわゆる従軍慰安婦として数多の苦痛を経験され、心身にわたり癒しがたい傷を負われたすべての方々に対し心からおわびと反省の気持ちを申し上げる」
■村山談話
「戦後五十周年の終戦記念日にあたって」村山首相談話(95年8月15日・抜粋)
「わが国は、遠くない過去の一時期、国策を誤り、戦争への道を歩んで国民を存亡の危機に陥れ、植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対し多大の損害と苦痛を与えました。(中略)ここにあらためて痛切な反省の意を表し、心からのおわびの気持ちを表明します」