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【社会】

不法在留の中国人に仕事紹介の疑い 元留学生を逮捕

2013年9月3日 11時56分

 不法残留している中国人に仕事を紹介したとして、愛知県警は3日、入管難民法違反(不法就労あっせん)の疑いで、中国籍で同県春日井市大留町の元留学生の孫華武容疑者(26)を逮捕した。孫容疑者は偽造された在留カードを渡し、住居も提供するなど生活をまとめて世話していたという。3年間で100人の顧客を集め、計1千万円ほどの報酬を得ていたという。捜査関係者が明らかにした。

 また、県警は、偽造在留カードを所持していたとして、同市高蔵寺町の会社員袁海峰容疑者(26)も同法違反(偽造在留カード所持)の疑いで逮捕した。

 逮捕容疑では、孫容疑者は昨年12月〜今年1月、春日井市高蔵寺町、会社員徐松容疑者(23)=入管難民法違反容疑で逮捕=ら、不法に滞在していた中国籍の男女3人を同市内の食品関連会社に紹介し、冷凍食品や飲料水の仕分けなどの仕事をさせたとされる。孫容疑者は、認否を留保。袁容疑者は「孫容疑者から受け取った」と容疑を認めている。

 県警への取材では、孫容疑者は偽造在留カードを渡した上、住宅も手配し、毎日、勤務先まで車で送迎していた。不法残留者から、1人につき仕事のあっせんで5万円、偽造在留カードの譲渡で4万円、送迎で1日500円ほどの報酬を受け取っていたとみられる。

 県警は先月20日、徐容疑者ら3人の他、この会社で働いていた20〜40代の中国籍の男女24人を入管難民法違反(不法残留、資格外活動)の疑いで摘発した。県警は、うち20人近くを孫容疑者がこの会社に紹介したとみている。

 捜査関係者によると、孫容疑者は約5年前に留学生として来日。県内の私立大に通っていたが、既に除籍になっている。県内に住む中国人の間で、働き口を見つけてくれるとの評判が広がっていたという。

(中日新聞)

 

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