世界ヒバクシャ展:平和訴える講演−−上京・相国寺 /京都
毎日新聞 2013年09月01日 地方版
広島、長崎をはじめとする放射線被ばくの現場を撮影した写真展「世界ヒバクシャ展」(実行委主催)を開催中の相国寺承天閣美術館(京都市上京区)で31日、関連イベント「戦後・被爆70周年に向けて−平和への作戦会議」が開かれた。NPO法人「世界ヒバクシャ展」(東京都)の森下美歩代表が講演し「日本では過去、広島や長崎で被爆者を出したのに、今回福島第1原発事故を止められず世界中に放射能をばらまいてしまった。世界の人へおわびし、核をなくす行動を始めたい」と決意を語った。
森下代表は、広島で被爆し、戦後韓国へ帰国した被爆者が多く暮らす韓国慶尚南道の陜川(ハプチョン)を8月に訪れた際の様子にも触れ、「現地でおわびしたら、逆に『これからは一緒に平和を築いていきましょう』と声をかけられた」と紹介した。
国内外で被ばくの現場を撮影してきた日本人の写真家6人による約70点が展示された写真展は8日まで、午前10時〜午後5時。入場無料。月曜休館。【松井豊】