高度に発達した気遣いは、気違いと区別がつかない

■[日記]デマと的はずれの叩きにさらされる『俺の教室にハルヒはいない』

今月の一日に、角川スニーカー文庫から新井輝先生の新作『俺の教室にハルヒはいない』が発売されました。

前作、『ROOM NO.1301』以来4年ぶりとなる*1ファンには待望の作品でしょう。ですが、その刺激的なタイトルのせいか、少々「誤解」？が広まっているようです。ここでは、その間違いをいくつか簡単に指摘してみたいと思います。

エロは欲しいけれどポルノは見たくない！　複雑な読者心理を考える。（1999文字）:海燕のゆるオタ残念教養講座:ゆるオタ残念教養講座(海燕（かいえん）) - ニコニコチャンネル:エンタメ

『ROOM NO.1301』についての記事ですが、

それにしても新井輝さん、このシリーズを完結させてからずっと新作を発表していないのだけれど、何をしているんだろう。なんか角川から発売される『ハルヒ』のアンソロジーに顔を見せているようだけれど……。

『俺の教室にハルヒはいない』は、「ハルヒ」の名を冠してこそいますが、谷川流先生の『涼宮ハルヒ』シリーズのアンソロジーでも二次創作でもありません。新井輝先生のオリジナル新作です。

記事の執筆者には、速やかな訂正を求めたいところですが、公開から半月以上経過してもそのまま放置されているということは、無駄だと思った方がいいのでしょうか。

http://twitter.com/nekuma23/status/374446458474209281

【速報】「このタイトルのライトノベルを読むまでもなく徹底的に叩きたい！2013」今年は「勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。」で決まりかと思われたがこの作品がトップに躍り出る https://twitter.com/nekuma23/status/374446458474209281/photo/1

何を叩きたいと思うのかは個人の自由なので、別に好きにすればいいとは思いますが、それでも、このタイトルのどこがそんなに勘に障ったの？という疑問はあります。『勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。』も。そんなにダメか？

http://twitter.com/nekuma23/status/374447152291790848

何が凄いってハルヒ出したスニーカー文庫から発売されてるどころか帯に谷川流先生超公認！と書かれていたところ

？逆に他のレーベルから無許可で出た方が、よっぽど「凄い」と思いますが？

http://twitter.com/nekuma23/status/374450337802752000

「俺の教室にハルヒはいない」がOKなら僕が考えた平凡な高校生が女子中の担任をやる「ネギま！みたいに魔法は使えないけど教師になってしまった」だって大賞取ってデビューして良いはずだろ

そうですね。赤松健先生と講談社に許可を取れるコネか行動力があればそれでもいいと思います。あと当然、大賞レベルの面白いラノベ書ける能力も。

『俺の教室にハルヒはいない』がダメだと言うなら、『ブラックジャックによろしく』なんかも当然アウトだし、それ以前に新井輝の『私の愛馬は凶悪です』はガンダムXのパクリに決まってる！

なんでしょう、現代日本ではもう、パロディとかオマージュといった概念はもはや通用しないんでしょうか。すべては雑な「パクリ」に飲み込まれていく……？

そんな恐るべき近未来像はさておき、せっかくなのでこの流れに乗って自分も読まないままに『俺ハル』を語らせてもらうと、『ハルヒ』という作品にはそもそも「わたしの教室に『ハルヒ』（＝非日常）はいない」という感覚が含まれており*2、そこを見落としたような扱いになっていなければいいが……という不安はあります。同じようなことになっている作品を今までにいくつか見てきたので*3。

まあ、今のところ『俺の教室にハルヒはいない』を購入する予定はないし、『ROOM NO.1301』は途中までしか読んでいない程度の新井輝ファン（とさえ言い難い）ですし、『ハルヒ』にもそこまで思い入れもないので、不安がる権利もないんどすけどね。あ、ほしいものリストにはさっき入れたので、優しい人お待ちしています！わたしはプロ乞食ブロガーだ！

（ほしいものリスト）

http://www.amazon.co.jp/registry/wishlist/9S6BGQY6R7A2

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