汚染水漏れ:別区域で新たに? タンク底部で高線量検出
毎日新聞 2013年09月02日 22時56分(最終更新 09月02日 23時16分)
東京電力福島第1原発の地上タンクから高濃度汚染水が漏れた問題で、東電は2日、新たにタンク1基の周辺で毎時100ミリシーベルト以上の高い放射線量を検出したと発表した。最初に漏れが見つかった区域を含め、敷地内の4区域で漏れを疑わせる測定結果が出たことになる。
高線量が確認されたのは、汚染水約300トンの漏れが見つかったタンクがある区域から南に約100メートル離れた「H6」エリア。2日のパトロールで見つかり、測定されたのはタンク底部。水漏れの痕跡はなかった。東電は原因を調べる。
一方、「H5」エリアにある汚染水をためるタンクの配管下部で毎時230ミリシーベルトの高い放射線量が検出された問題で、東電は1日、配管に付いていた水滴から1リットル当たり3億ベクレルを検出したと発表した。東電は「汚染水が漏れたと考えられる」と説明した。この配管はタンクとタンクをつないでいる。タンクと配管との接続部分から、90秒ごとに1滴ずつが漏れているのが8月31日に分かり、タンク側の弁を閉めた。【鳥井真平】