被害届捨てた　三重県警巡査、届け偽造容疑で書類送検

　三重県警は２日、四日市南署留置管理課の男性巡査（２２）が、いったん署で受理した窃盗事件の被害届を一部訂正するよう署から指示された際、原本を廃棄した上、書き直した被害届に自分で被害者氏名を記すなどしたとして、公文書毀棄（きき）と有印私文書偽造・同行使の疑いで書類送検し、同日付で戒告の懲戒処分とした。送検容疑は、同署地域課に勤務していた１月、署内で被害届の原本をシュレッダーで廃棄した疑い。また、書き直した被害届の届け出人欄に、自分で被害者氏名を署名、指印を押すなどし、６月に刑事１課捜査庶務係に提出した疑い。

　県警監察課によると、被害届は昨年１２月に受理された。その後、庶務係に訂正を指示された巡査は、書面に訂正印が複数あることが気になり被害届を書き直し、元の被害届は不要と考え廃棄した。届けには被害者本人の署名が必要だが、連絡が取れなかったという。