小学校に直撃　新学期暗転、ガラス５０枚割れパニック状態

激しい突風で倒れ、道路をふさぐ電柱＝２日午後５時43分、埼玉県越谷市 Photo By 共同

　楽しいはずの新学期が暗転した。２日、始業式を迎えた越谷市立桜井南小学校では、校内のガラス約５０枚が割れ、小学３年の男児２人がケガ。病院に搬送される２人は流血し、職員は児童の安否確認に追われた。

　工藤俊夫校長（５９）によると午後２時２０分ごろ、会議中にガラスが割れ、校庭に近所の建物の屋根らしきがれきが散乱。工藤校長は「校舎や校庭は手に負えない状態。子供たちが心配」と話した。

　隣接する市立北陽中では部活中の生徒８人がケガで搬送された。部活中だった２年石川真矢さん（１４）は「砂煙が体育館に吹き込んできた。首や足をガラスで切り、血が出ていた子も。パニックになった子もいた」という。埼玉県立越谷特別支援学校の数野裕之教頭（５１）は灰色の柱が渦を巻き、空に向かって上がっているのを目撃。「長さ４メートルほどの鉄パイプ２本が校庭に突き刺さった」と顔をゆがませた。