【ワシントン=鵜飼啓】オバマ米大統領は2日、シリア攻撃の議会承認への支持取り付けのため、野党共和党の重鎮マケイン上院議員、グラハム上院議員と会談した。マケイン氏は会談後、「(政権内で)シリア反体制派を強化する戦略が形成されつつある」と述べ、オバマ政権が武器供与に踏み切る可能性を示唆した。
緊迫 シリア情勢マケイン氏らはシリアのアサド大統領を退陣に追い込む積極的な介入が必要と主張しており、オバマ氏が計画する限定的な攻撃では不十分との立場だ。会談後もシリア攻撃決議への支持は明言しなかったが、議会が否決すれば「破滅的だ」と述べており、賛成に傾きつつあると見られる。
マケイン氏らは会談で、アサド政権の力を弱める一方で、反体制派を強化し、政権優位の戦闘の流れを変える必要性を強調。オバマ氏と「共通認識が出来つつある」(グラハム氏)という。マケイン氏は「うわべだけではなく、非常に真剣な攻撃が行われるとの感触を得た」とし、攻撃規模が予想よりも大きくなるとの見通しを示した。
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞国際報道部