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和田監督、4番鳥谷に「チーム引っ張れ」

51歳の誕生日に報道陣から贈られたケーキを前に「グラティ」を決める和田監督
51歳の誕生日に報道陣から贈られたケーキを前に「グラティ」を決める和田監督

 トップ10目前、鳥谷よ名実ともに主砲となれ! 阪神和田豊監督が、鳥谷敬内野手(32)の覚醒を願った。2日が51歳の誕生日だった指揮官は、今日3日からのDeNA戦へ向けて空路で横浜入り。8月30日広島戦から初めて4番に据えた鳥谷は通算打点で球団歴代10位まであと2。誰もが、打線活性化を願っている。

 豪雨の関西から飛んだ羽田は、カラリと晴れていた。勝てないチームも、打てない打線も、湿りっぱなしではいないはず。51歳になったばかりの和田監督は、爽やかな水色のネクタイ姿だった。「もう51やで」と感傷めいたバースデーではない。最高のプレゼントは、やはり白星。「流れが変わるには、何でもいいからね」。巨人と広島に1勝5敗だった先週から大逆襲に転じる。

 シーズン終盤、8月30日広島戦から、肝いりで打順を変えた。マートンを3番に繰り上げての「4番鳥谷」。豪快な打撃を見せていたわけではない鳥谷を、猛虎第94代の4番打者に据えた。8月31日こそ1回に先制適時打を放ったものの、4番で9打数2安打1打点。チームも3試合で3得点しか奪えなかった。

 攻撃の責任を背負う宿命の打順だ。鳥谷が適しているのか? 疑問視する声も聞こえる。シーズン最後まで続けるのか-。中身の変化を期待するから、当面は続けていく。

 和田監督 それを言ってしまえば、何が起こるか分からないから。流れもあるし。その中で、トリがそういう気持ちでチームを引っ張ってくれればね。

 ずっと温めていたプランだ。「トリならもっとできる」。入団10年目。3番や1番を任されながらマークしてきた打点は585になった。名だたるメンバーがそろう球団の歴代10傑まで、あと2点に迫った。鳥谷は「急に大きいのが打てるわけではない」と地に足をつけているが、これまでの勝負強さは数字が証明する。ベンチも、その「変化」を感じ取っていた。

 和田監督 意識はね。そこに座るというね。結果はそんなにパッと出るもんじゃないから。

 大和や福留に続き、スタンリッジも故障離脱した。環境は決して順風ではない。あきらめずに巨人を追う。そして来るべきCSへ、まずは現状を打破したい。雨降って地固まる。4番鳥谷の爆発こそが、奇跡のラストスパートに欠かせない。【近間康隆】

 [2013年9月3日11時5分 紙面から]

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