陽動作戦！？虎・藤浪、ＣＳ第３戦先発プラン

新横浜駅に到着した藤浪。もはやエースの風格だ【拡大】

　甲子園春夏連覇を引っ提げ、門をたたいたプロでも勝負強さは不変－。巨人戦初先発初勝利をはじめ、大きな舞台になればなるほど、力を発揮する男がいる。藤浪だ。残りシーズンに全力を注ぎつつ、その先にあるＣＳをにらむ猛虎。中西投手コーチが不敵な表情で、ある可能性を示唆した。大黒柱に成長したルーキーに勝負を決する一戦を託すプランだ。

　「（ファーストステージなら、前田健に）５回負けているのをどう考えるかだよな。（例えば）初戦は秋山に行かせるとかな。２つ目がメッセンジャー。３つ目が藤浪、とかな」

　１０月１２日からのファーストステージに進み、現在３位の広島が対戦相手になるケースを踏まえ、秘策の一端を明かした。その場合、初戦の先発は難敵・前田健が濃厚だ。今季、チームは鯉のエースから６試合で２点しか奪えず、５敗（前田健自身には１勝４敗）を喫している。打ち崩せていないなら、ガチンコ勝負を避けるのも駆け引きのひとつだ。

　黒田ヘッドコーチも「絶対に試合を崩さない。勝負強いよ」と短期決戦への適性に太鼓判を押した。むろん、早期段階で「３戦目・藤浪」を匂わすメリットはそれだけじゃない。ペナントと違って、ＣＳは予告先発なし。中西コーチは「初戦・秋山」などあえて実名を出すことで他球団へ“陽動作戦”を敷いた格好だ。

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