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亀田大毅きょう世界王座戦、飲食全て量る

サングラスを着用したまま、計量をパスする亀田大(撮影・田崎高広)
サングラスを着用したまま、計量をパスする亀田大(撮影・田崎高広)

 元WBA世界フライ級王者・亀田大毅(24=亀田)が徹底チェックの増量プランで、IBF独自の規定に備える。今日3日、サンメッセ香川でIBF世界スーパーフライ級王座決定戦に臨む大毅は2日、香川・高松市内で前日計量に出席。リミット52・1キロでクリアしたが、10ポンド(約4・5キロ)以内の増量制限という当日計量に備え、すべて重さを量って飲食すると明かした。一方、大毅と王座を争うロドリゴ・ゲレーロ(25=メキシコ)は減量をミスし、3度目の計量でパスという失態を犯した。

 パンツ1枚になった大毅は、サングラスをかけたままで体重計に乗った。先月28日から絶食状態だった。1日前も残り1キロ弱の減量があった。風呂で半身浴し、当日朝に「多分、大丈夫というぐらいになった」。その気持ちの余裕がサングラスの着用に込められていたに違いない。体温と同じ程度に温めたスポーツ飲料水を5杯ほど飲み干し「過去のベスト3に入るつらい減量やった。でも、もう1回計量があるからね」と、すぐに気を引き締めた。

 今日3日午前10時、高松市内で当日計量が控える。IBFは試合当日の体重がリミットよりも10ポンド(約4・5キロ)を超えてはいけないというルールがある。世界4団体でIBFのみの規則で、スーパーフライ級は125ポンド(約56・6キロ)に抑えなければならない。大毅は「普通に食べたら7~8キロは増える。計算せなあかん。抑えるために」と、調理用のはかりを持参したことを明かした。

 昼食に重湯、そして夕食には肉を薄く切った豚しゃぶを味わった。その際も1つ1つはかりに乗せて口にした大毅は「グラムを量って、何を飲むかも決めて。考えながら」と細心の注意を払ったという。真横で1度目の計量をミスしたゲレーロに対し「外国人が計量オーバーするのは多い。日本人はまじめに落としてくるからね」と精神的にも優位に立った。

 一方のゲレーロは一般公開の中、全裸になって計量したものの、200グラムも多かった。約50分後の再計量では500グラムもオーバー。亀田ジムに2つ目の計量台を使用させ、パンツをはいたり脱いだりしながら何度も予備計量した。猶予時間となる2時間後、計量会場で尿まで出してリミットに到達した。本人は「何か魔女でもいたんじゃないか。苦しみや痛みがなければ何も手にできないさ」と余裕たっぷり。しかし同陣営は計量後に突然、日本製で決定済みだったグローブのカナダ製への変更を主張。当日計量の場で、IBF立会人に判断を委ねることになった。

 波乱含みとなった国内初開催のIBF世界戦。大毅は「もう始まっている。ゴングは鳴ってると思う」。試合前日は明暗を分けたが、試合直前の当日計量も目が離せない。【藤中栄二】

 [2013年9月3日9時27分 紙面から]

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