厚生労働省が3日発表した7月の毎月勤労統計調査(速報)で、パートを含む労働者1人がもらう現金給与総額は、前年同月比0・4%増の36万2141円と2カ月連続のプラスだった。1年前よりボーナスを多くもらう人が増えたためで、月々の賃金は0・4%減と14カ月続けて減っている。
7月は、6月に続き、ボーナスを支給する企業が多い。今夏は業績回復に伴ってボーナスを増やす動きが広がり、支給額が2・1%多い10万1184円となったことが、全体の数字を押し上げた。
一方、月々の賃金にあたる所定内給与は、正社員などの一般労働者で1年前より0・1%減り、パート労働者も0・9%少なかった。ボーナスを除いた給与額は、残業代込みでも26万957円と1年前より0・3%減少した。