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【モータースポーツ】

【WEC】トヨタ、無念のリタイア 周回遅れにぶつけられ…〜アウディ1号車が圧勝

2013年9月3日 9時8分

第4戦決勝

トヨタは必勝態勢で臨んだサンパウロだったが…(TMG提供)

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 世界耐久選手権(WEC)第4戦は1日、ブラジルのサンパウロのインテルラゴスサーキットで決勝を行い、今季初勝利に挑んだトヨタレーシングのA・デビッドソン/S・ブエミ/S・サラザン組(TS030HYBRID)だが、周回遅れにぶつけられ、無念の25周リタイアに終わった。GTEプロの小林可夢偉組(フェラーリF458イタリア)も51周リタイアと日本勢には厳しい一日になった。レースはアウディのA・ロッテラー/B・トレルイエ/M・ファスラー組(R18e−tron)が今季2勝目を挙げ、OAKに移籍した井原慶子(モーガン日産)が総合8位、LMP2クラス5位に食い込んだ。

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 まさに悪夢のような一瞬だった。3番手スタートからじわじわとアウディ2台を追い詰めていたトヨタのサラザンが、26周目の2コーナー立ち上がりで周回遅れの32号車(ロータス)を抜きにかかった時、突然32号車が姿勢を乱してトヨタにぶつかり、はじき飛ばされたTS030は3コーナーのバリアーに激突した。

 サラザンはクルマを降り、壊れたパーツをはぎ取るなどしてコース復帰を試みたがクルマのダメージは大きく、再スタートはできなかった。「チームにとって残念な結果となり、本当に申し訳ない。普通に追い抜きをかけた時、そのクルマが突然コントロールを失い、なすすべがなかった」と肩を落とした。

 トヨタは巻き返しを図る後半戦に空力パッケージを一新し、得意のハイブリッドシステムも改良して挑んだ。が、結果は予想だにしない早期のリタイア。それももらい事故だ。木下美明チーム代表は「レースは時として厳しいものだが、今日は特にそのことを感じた」と口を真一文字。あまりに不運な結末に、天を仰ぐしかなかった。

 ○…2号車(クリステンセン号)がセーフティーカー導入中の不運で遅れたこともあり、アウディ1号車が2位に3周もの大差を築いて今季2勝目を圧勝で飾った。「一番大切なのはアウディが勝つことだが、この勝利はポイントを挽回するにはとても意味があった」とロッテラー。今年は不運続きでルマン24時間でも5位に終わったが、WECの年間王者連覇に向けて貴重な1勝になったようだ。ランキング首位の2号車に対して22ポイント差の2位。残り4戦で逆転する覚悟だ。

 

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