藤本、天皇杯志願の出場　ケネディ不在…「試したいことある」

　名古屋グランパスのＭＦ藤本淳吾（２９）が天皇杯２回戦のＪＦＬ・ＡＣ長野パルセイロ戦（８日・名古屋港）への出場を志願した。格下相手の天皇杯初戦では、主力に休養を与えるため若手がテストされることがある。藤本は「試したいこともある」と、休まずピッチに立ち続ける意気だ。

　今は休養より、試合に出たい。Ｊリーグでは中断明け以降の７月から１１試合連続出場中。主力として酷暑の中でフル回転してきた藤本が、天皇杯・長野戦へさらなる意欲を口にした。「確かに夏場の連戦の疲労はあるけど、自分は出たい」

　出場志願には目的がある。「試したいこともある。ジョシュア（ケネディ）がいないときにどんなサッカーをするのか。これから先もジョシュアがいないケースはありうる。次戦は（ケネディ欠場時の）オプションを試す絶好の機会になる」と力説した。

　Ｊリーグでは最近９戦負けなし。原動力は得点にアシストに活躍しているケネディだが、長野戦は豪州代表の試合のために不在。前線の柱を欠いたときの攻撃は重要な課題で、藤本は司令塔として次戦でそれを確かめたいと語った。

　「相手をバカにしてはいけないし、結果も求められる」と強調した。勝利という結果と、ケネディ抜きでの攻撃構築という二兎（にと）を追い、藤本が役割を全うする。　（木村尚公）