東京電力福島第一原発の汚染水事故をめぐり、茂木敏充経済産業相は2日夜、原発施設への地下水流入を防ぐ「遮水壁」の建設費用について、全額国が負担する考えを示した。BSフジのテレビ番組で語った。汚染水から放射性物質を取り除く装置(ALPS)の改良費用も国が持つ方針だ。
政府関係者によると、遮水壁に320億円、ALPS改良に150億円の計470億円を投じる。うち今年度予算の予備費から計210億円を出して対策を前倒しする。遮水壁の建設費用は当初、一部を「研究開発費」として来年度予算に計上する方向だった。
安倍政権が3日、原子力災害対策本部を開いてまとめる対応策に、これらを盛り込む。
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朝日新聞官邸クラブ