欧州株:8週ぶり大幅高、中国製造業が拡大-ボーダフォン高い
9月2日(ブルームバーグ):2日の欧州株式相場は8週間ぶりの大幅上昇となった。中国の製造業活動がエコノミスト予想を上回る拡大となったことが示され、相場の上昇要因となった。
英豪系のBHPビリトンとリオ・ティントが買われ、鉱山株指数が上昇した。スペインの銀行が銀行株指数 の上げを主導。英携帯電話サービスのボーダフォン・グループは2001年以来の高値を付けた。事情に詳しい関係者によると、同社が保有する米携帯合弁事業の持ち分45%を、合弁パートナーのベライゾン・コミュニケーションズが1300億ドルで買収することで合意に達した。
ストックス欧州600指数 は前週末比1.9%高の302.94で引けた。これは7月4日以来の大幅上昇。米金融市場はレーバーデーの祝日のため休場。
PFAペンション(コペンハーゲン)のシニアストラテジスト、ウィトルド・バーク氏は電子メールで、「中国の景気先行指数の上昇で短期的に懐疑的だった市場の見方が緩和された。株式の先行きにとって極めて重要な週を迎え、リスク意欲が回復した」と記した。
欧州中央銀行(ECB)は定例政策委員会を5日に開催する。ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査によれば、55人全員が政策金利が過去最低の0.5%に据え置かれると見込んでいる。
中国国家統計局と中国物流購買連合会が発表した8月の製造業購買担当者指数(PMI)は51.0と、7月の50.3から上昇。エコノミスト調査の中央値 は50.6だった。同指数は50が活動拡大・縮小の分かれ目。
2日の西欧市場ではギリシャを除く17カ国で主要株価指数が上昇した。
原題:European Stocks Rise on China Manufacturing Data; VodafoneGains(抜粋)
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更新日時: 2013/09/03 01:28 JST