シドニー外為・債券市場・中盤=豪ドルとNZドルがいずれも堅調、中国統計など好感
[シドニー/ウェリントン 2日 ロイター] - 週明け2日午前のオセアニア外国為替市場では、8月の中国製造業指標が好調だったことや、シリアへの軍事介入が差し迫っているとの懸念が和らいだことから、豪ドルとニュージーランド(NZ)ドルはいずれも、対米ドルで堅調。
豪ドルの対米ドル相場 は昼ごろの段階で1豪ドル=0.8966米ドルと、前週末の0.8900米ドルからやや上昇している。NZドル は1NZドル=0.7784米ドル。前週末は0.7723米ドルだった。
HSBCが2日発表した8月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.1と、7月の47.7から大幅回復した。中国国家統計局が1日に発表した同月の製造業PMIは1年4カ月ぶり水準を回復。中国経済安定の兆しが強まった。
7月の豪住宅着工許可件数が10.8%増と、伸び率が予想の2倍超となったことも好材料。8月の豪大都市住宅価格は3カ月連続で上昇した。
鉱業が不振に陥る中、不動産はオーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)が重視する分野となっている。RBAは3日に金融政策決定会合を開催。数日後に総選挙を控え、金融政策を維持するとの見方が一般的だ。
ただ、アナリストの多くは年末までの追加利下げを予想。インフレ率は抑えられており、当局は必要に応じ行動する余地があるとみている。
豪ドルの当面の上値抵抗線は0.8980─0.8985米ドル。トレーダーらは、0.9000米ドルを突破すれば、ストップロスの買いが入るとみている。
下値支持線は0.8893米ドル。次は0.8848米ドル。
オバマ米大統領がシリア軍事介入の是非を議会に諮ることを決めたため、リスク資産に対する投資意欲は緩やかに回復した。
これを受け、NZドルは前週末につけた4週間ぶり安値、1NZドル=0.7720米ドルから反発。対円 でも堅調に推移している。
豪ドルは対NZドル では上伸。1豪ドル=1.1545NZドルと、1週間ぶり高値を回復した。
市場ではRBAの利下げはほとんど織り込まれていないが、アナリストらによると、金融緩和観測が改めて浮上すれば、豪ドルは1.1485NZドルに押し下げられる可能性がある。
豪債券先物相場は下落。3年債先物 が4ティック安の97.210、10年債先物 も4ティック安の96.965。
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