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青森駅前に再開発構想
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民間主導の再開発構想が浮上している青森グランドホテル周辺街区(青森市新町1丁目) |
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青森市新町1丁目の青森グランドホテル(民事再生中)と周辺の街区で、民間事業者が再開発事業を計画していることが28日、関係者への取材で分かった。構想では同ホテルを新たなホテルに建て替え、宴会場、商業施設を整備するほか、マンション建設も検討している。今後、地権者らによる協議会を発足させ、まちづくりについて具体的な話し合いを進める方針。青森駅前の新たな顔となる施設を目指すとともに、街なか居住を進めたい考えだ。
複数の関係者によると、構想では現在の青森グランドホテルがある場所が再開発の核となる。
同ホテルがある街区は青森駅前に位置し、青森市中心市街地の玄関口。周辺には同市の再開発ビルで複合商業施設の「アウガ」もあり、住居や病院、商業施設など生活に必要な機能を街なかに集める政策「コンパクトシティ」を掲げる同市の中心部に当たる。
2010年1月に民事再生法の適用を申請した青森グランドホテルは、都観光開発(京都市)の支援で再建中だが、施設老朽化などの課題を抱えている。再開発が実現すれば、同ホテルは宴会場の運営を手掛けることが検討されている。
現時点の構想では、新たなホテル、宴会場のほか、近隣の商店や飲食店などを取り込んだ商業施設の整備を模索している。商業施設は、新町通りを挟んで向かい側にあるアウガとすみ分けできる店舗構成とし、観光客らが青森駅前から新町商店街を回遊できるまちづくりを目指す。街なか居住も進めるため、マンション建設も計画している。
再開発の面積や施設の規模、事業費などは現時点で未定。年内にも、地権者15人程度による協議会を設置し、現況調査や地権者の意向の確認をしながら、再開発の具体的な内容を詰めていく方針だ。再開発事業には、青森市や国の補助金の活用も視野に入れているという。
青森グランドホテルを運営する都観光開発の坂本雅彦代表は、28日の本紙取材に対し構想があることを認めた上で「駅前が良くなれば、青森グランドホテルにとっても展望が開ける。今は民事再生による再建中だが、再開発事業が正式に決まるまでに、10年間の再生計画を前倒しで完了させたい」と述べた。
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