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「海峡交流圏」へアイデア49件
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県庁内で会見し、提案集について説明する森教授(手前) |
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愛称は「青函新幹線」に? 2015年度末の北海道新幹線開業を契機とした道南地域との「津軽海峡交流圏」づくりを進める県は28日、交流圏の形成やイメージ確立のための取り組み提案集を発表した。3月に発足した有識者会議の委員から出た49のアイデアをまとめたもので、青函航路での「船上アウトレットモール」や「津軽海峡合コン」などユニークな提案がずらり。県は今後市町村や経済団体に内容を示し、実現への協力を広く呼び掛けていく。
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提案集を作ったのは、学識経験者や県内各地で地域づくりに取り組む関係者ら委員22人で構成する「津軽海峡交流圏ラムダ作戦会議」(議長・森樹男弘前大学教授)。委員は本県と道南各地を視察するなどしてアイデアを探ってきた。
49の提案は実施時期に応じて、「速やかに」「開業までに」「中長期的視点」の3段階に分けている。
「速やかに」は24件。今別町に建設中の「奥津軽駅(仮称)」をはじめとする県内各地の魅力づくり対策が多い中、「観光スポットを取り入れたご当地ソング(=海峡ソング)を著名人に作詞・作曲してもらう」といった提案も。開業に対する県民の当事者意識を高めるため、新青森−新函館(仮称)間の愛称を「青函新幹線」にするという“奇策”も示された。
「開業までに」は19件。海峡交流圏をエリアとした情報誌の制作や、「新幹線を見たら手を振る条例」などのPR条例制定、青函航路のフェリーをショッピング空間とする「船上アウトレットモール」、「奥津軽駅で降りた人をレッドカーペットでもてなす」など、型破りなアイデアが並んでいる。
「中長期的視点」は6件で、海峡を挟んだ両地域でトライアスロンのような国際的な競技大会を催すことなどを提案している。
県庁内で会見した森教授は「非常にユニークな提案が出た。提案は全て行政が行うというものではない。県民も提案集をきっかけにして、いろいろと取り組んでほしい。私たち委員も率先して頑張っていく」と語った。
海峡交流圏の形成は、県が道南と連携して進める開業対策事業「λ(ラムダ)プロジェクト」の最終的な目標となるもの。県はすでに北海道側に提案集の内容を説明している。
千葉耕悦・県新幹線・並行在来線調整監は「このくらいユニークな方が注目されるし、県民のやる気も喚起できると思う。予算措置の必要がないものは本年度中に取りかかり、来年度予算にも提案を基にした事業をできる限り盛り込んでいきたい」と話している。
提案集は県のホームページで公開している。
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