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弘南鉄道・大鰐線 戦略協議会が初会合 弘前

協議会の会長に就き、あいさつする弘前大の大橋准教授

 一時廃止が検討された青森県大鰐町と青森県弘前市を結ぶ弘南鉄道大鰐線(13.9キロ)に関する「存続戦略協議会」の初会合が26日、同市であり、存続に向けた具体案を2014年度までに策定することを申し合わせた。
 協議会には関係自治体や弘南鉄道(平川市)、沿線の学校、商工観光団体など13団体が参加。弘南鉄道の菊池信雄代表取締役専務は同社が廃止に言及したことについて「ご迷惑をお掛けした」と謝罪した上で、大鰐線の12年度の旅客収入が06年度に比べ約5000万円減ったことや、12年度決算で経常損失が1300万円に上ったことを報告した。
 会長に就いた弘前大の大橋忠宏准教授(交通経済学)は「大鰐線は利用者だけでなく、沿線住民にも安心感を与えている。存続を目指し、議論を重ねていく」と述べた。
 協議会は今後、利用者や住民を対象としたアンケートや需要調査を行う。初会合に出席した弘前市の葛西憲之市長は、関連費用の負担金1660万円を市が予算計上したことを説明し「利用者が増えなければ、存続が厳しい状況に変わりはない。協議会を通して市民の目を大鰐線に向けていきたい」と話した。


2013年08月27日火曜日


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