イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドで苦悩する日本代表ＦＷ香川真司（２４）が、さらなる窮地に立たされた。

　日本の１０番には強豪アトレチコ・マドリード（スペイン）や古巣のドルトムント（ドイツ）がレンタル移籍で獲得をもくろんでいる。

　香川は代理人を通じマンＵ残留を表明したばかりだが、リバプール戦（１日）ではついに今季初のベンチ外となった。

　マンＵのデービッド・モイズ監督（５０）はクラブの公式ホームページで「シンジはチームへの合流が遅れた。それが彼の大きな問題となった」としたうえで、イングランド代表ＭＦウィルフレッド・ザハ（２０）と併せて「今後は起用できれば…」と微妙なコメントで今後の出場を明言しなかった。

　実際、スペイン紙「アス」（電子版）は、Ａマドリードが香川の獲得に乗り出した際に「マンＵ側から香川の出場機会を確保するために打診があった」と報じている。香川が拒否したため移籍は実現しなかったものの、モイズ監督が日本の１０番を“戦力外”と考えているのは明らかだろう。

　移籍２年目のマンＵで迎えた最大の試練。２日にも帰国して日本代表に合流するが、出場機会が得られない現状ではザックジャパンでのパフォーマンスにも影響が出てきそうだ。

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posted at 2013.9.2

小澤 一郎
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