ファンとの交流イベントに参加した諏訪魔は、ちびっ子ファンが持参した３冠のレプリカを肩にニッコリ

　全日本プロレスの３冠ヘビー級王者・諏訪魔（３６）が、世界タッグ王座との５冠奪取に再決起した。

　諏訪魔は１日、温泉施設のイベントに参加。「３本のベルトを馬場家に返すまでに５冠を達成したい。潮﨑に勝ったわけだし、今度こそ取る。俺の中では５冠のイメージは三沢（光晴）さん。（ファンの時代に）そんなことがあるのかと思っていた」と目を輝かせた。

　３冠王座には現在を含めて３度君臨した。シングルプレーヤーとしては不動の地位を築きながらも、協調性が求められるタッグ路線では自身の凶暴な性格が災いしてか、全日マットでタイトルを獲得したことは一度もない。だからこそ諏訪魔は執拗なまでに世界タッグにこだわり続ける。

　何より諏訪魔は８・２５大田区大会で世界タッグ王者・潮﨑豪との３冠戦に激勝。潮﨑とともに同王者の秋山準も諏訪魔の再挑戦に不服はないだろう。

　５冠王誕生へのカギを握るのは、“暴君”諏訪魔を受け入れられるパートナーがいるかどうかだ。諏訪魔は「ジョーも大森さんも、どっちと組んでもやりやすかった。申し分ない。これは悩みどころだな…」と断言。

　気心の知れたジョー・ドーリングか大森隆男が相棒でも、いずれも過去の秋山＆潮﨑との世界タッグ戦には敗退している。諏訪魔がどちらを選ぶにせよ、チームとしてひと皮むけた進化が求められる。