国際水利事業の日本人技師を支えた妻を顕彰 台湾に銅像2013.9.1 19:47

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水利事業の日本人技師を支えた妻を顕彰 台湾に銅像

2013.9.1 19:47 台湾
八田外代樹の銅像に見入る八田夫妻の長男夫人、綾子さん。隣家に住んでいたため、生前あいさつを交わしたこともあるという=1日、台南市内で(吉村剛史撮影)

八田外代樹の銅像に見入る八田夫妻の長男夫人、綾子さん。隣家に住んでいたため、生前あいさつを交わしたこともあるという=1日、台南市内で(吉村剛史撮影)

 【台南=吉村剛史】日本統治時代、台湾南部で世界有数の烏山頭(うさんとう)ダム建設を指揮した土木技師、八田(はった)與一(よいち)氏(1886~1942年)を顕彰する台南市の八田與一記念公園で1日、夫人の外代樹(とよき)さん(1901~45年)の銅像の除幕式が行われた。

 與一氏は第二次大戦中、乗船していた船が米軍の攻撃を受けて他界したが、夫人は台湾にとどまり、終戦直後の45年9月1日、同ダム着工記念日にダム取水口で投身自殺した。

 與一氏の銅像はダムのほとりにあるが、夫妻の愛情の深さも後世に伝えようと日台の有志、団体が夫人の命日に合わせて寄贈した。

 幼い娘を抱きかかえたほぼ等身大で、彫刻家の村井良樹さん(60)が当時の写真から制作。公園内に復元された八田夫妻の官舎前に設置され、この日は日台双方の関係者が多数参列。八田夫妻の長男の夫人で、当時隣家に住んでいた綾子さん(80)は「多くの方から愛されてうれしい」と語っていた。

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「八田與一記念公園」に設置された八田氏の妻、外代樹さんの銅像=1日、台南市(共同)

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