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◆巨人2―2中日=延長12回規定により引き分け=(1日・東京ドーム) 巨人・菅野が9回131球の熱投で2失点好投し、チームに6度目の引き分けをもたらした。制球に苦しんだ序盤を乗り越えると、新球「パワーカーブ」を織り交ぜて本来のリズムを取り戻した。チームの先発投手が9回を投げきったのは交流戦後初めて。ヤクルト・小川に並ぶハーラートップ12勝目はならなかったが、進化した姿を披露した。阪神が敗れ、優勝マジックは2つ減って「19」となった。
左打者の泣きどころに鋭く沈んだ。4回1死、フルカウントから菅野が投じた6球目。高橋周のバットが、膝もとの121キロに空を切った。決め球は、先月に習得した新球「パワーカーブ」だった。中盤以降、緩急をつけてペースアップ。交流戦以降、チームで初めて9回を投げきり「ギリギリ合格点ですね」と小さくうなずいた。
先月18日の同カード(東京D)では、プロワーストの7失点で3回途中降板。それだけに、序盤は慎重だった。2回は「あの回は気持ちをコントロールできなかった」と35球を要し、2安打2四球で2失点。それでも、立ち直った。打順が3巡目に入った5回は先頭の藤井を124キロのパワーカーブで三振に仕留め、勢いが加速。3回以降は二塁も踏ませなかった。
開幕から、菅野のカーブの球速は110キロ台だった。だが、先月に「速いカーブを投げようと思った。ひらめきですね」とひそかに新球の取得に挑戦。独学で120キロ台のカーブを習得し、試投してきた。軌道はカーブとスライダーの中間。一瞬フワッと浮き上がって急激に落ちるため、打者は思わず手が出てしまう。レンジャーズのダルビッシュがもつ「パワーカーブ」と同じだ。
もともと球種は多く、7色の変化球を操る。普段から「球種は多いにこしたことはない」とキャッチボールでさまざまな握りを試し、研究に余念がない。とはいえ、シーズン中に新球を覚える器用さ、すぐに決め球として使えるセンスの良さは、並の新人ではない。阿部は「サインは同じカーブ。菅野が状況によって速いのと遅いのを自分で投げ分けている。いいボール」と説明。相手からすればマークする球種が増え、嫌らしさが増した。
引き分けで12勝目はつかなかったものの、原監督は「良く投げた」とたたえた。菅野は「(2回に)あれだけ四球でピンチを広げてしまった。一歩間違えたら試合を壊すところでした」と反省したが、この時期に9回を投げた意味は大きい。勝負のシーズン終盤に向けて新たな武器を手に入れ、さらなる飛躍が期待できそうだ。
(2013年9月2日06時05分 スポーツ報知)
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